〈タッキーが新会社設立〉キンプリを奪われたジャニー社長は滝沢に…4年前に始まっていた事実上の“事務所分裂” | ニコニコニュース


滝沢 秀明(たきざわ ひであき、1982年3月29日 - )は、日本の音楽プロデューサー、演出家、実業家。元タレント・歌手・俳優。ジャニーズ事務所旧所属の元タレントであり、タッキー&翼のメンバーとして活動していた。その後は事務所副社長・ジャニーズアイランド社長を務めていた。愛称はタッキー。…
102キロバイト (12,731 語) - 2023年3月21日 (火) 13:14



〈タッキーが新会社設立〉「滝沢君の育てたジュニアをジュリーさんが使いたがらない」退所を考えるタレントが急増 から続く

 3月21日ジャニーズ事務所を退社した滝沢秀明氏(40)が、ツイッター生配信で、会社「TOBE」を設立したことを明らかにした。配信では「僕はもう一度エンターテイメントの人生を歩もうと決意いたしました」と表明し、新人を募集して、アーティストプロデュースする会社を立ち上げたと発表した。

 ジャニーズ事務所タレントを巡っては、昨年11月4日ジャニーズの5人組アイドルグループKing & Princeから平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が翌年5月に脱退することが電撃発表。「話し合いを重ね、全員が『お互いの人生を尊重しよう』という考えで一致」し、発表に至ったというKing & Prince。その3日前に、退任を発表していたのが、副社長であった滝沢氏だったことから、ファンや関係者には衝撃が広がっていた。滝沢氏とジャニーズ事務所の間に何が起きていたのか。滝沢氏の引退劇をどこよりも詳細に報じた「週刊文春」の特集記事を特別に無料公開する(初出:週刊文春 2018年9月27日号 年齢・肩書きは公開時のまま)。

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タッキー引退」「ジャニー社長の後継」。9月12日に発表された引退表明は、約2週間前に小誌が報じた通りの内容だった。では彼を引退に追い込んだ理由とは何なのか。そこにはジャニーズ内の深刻な路線対立があった。他誌では絶対に読めない「滝沢引退」全真相(全2回の1回目/#2へ続く)。

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「まあ、うちの後輩たち、みんなが言ってるように(滝沢は)すごくマメで気が利くから、最適なんじゃないかと思うけど……うん」

 9月15日宮城県レース場で取材に応じた近藤真彦(54)は、言葉を選びながら訥々と話し始めた。

 小誌8月30日発売号が報じたように、ジャニーズ事務所ジャニー喜多川社長(86)は滝沢秀明(36)を自身の後継者に指名した。

 12日深夜、ジャニーズ事務所は、「タッキー&翼」の解散、滝沢の年内での引退を発表。ジャニー氏は公式サイトで滝沢に対する感謝の言葉をこう綴っている。

〈今般、滝沢秀明タレントとしての経験と知識を生かし、『ジャニーズJr.たちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい』と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした。このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています〉

 ジャニー氏は滝沢に対し、芸能界を引退しないプレイングマネジャーの道を提案したが、滝沢は「生半可な気持ちで人の命を扱えない」と固辞。「ジャニーさんに人生を捧げる」と退路を断って、裏方に回る決意をしたという。

近藤真彦が語る「後輩の大抜擢」

 約90名のタレントと、約300名のジュニアを擁する“アイドル帝国”ジャニーズ事務所

 なかでもタレントの序列トップに長年君臨する近藤は、「ジャニーさんの跡継ぎ」を自認。そんなジャニーズの“長男”と呼ばれる男が、後輩の大抜擢について語る。

「その後継者って、ジャニーさんの意志を継ぐって話でしょう? ぜひ継いでもらってさ。ジャニーさんは、今までどんどん成功を収めてきたじゃない。でも、滝沢は時にはそうじゃないこともあるかもしれない。そういう時に皆で温かく見守って、応援してあげたいっていう気持ちしかないよね」

――ジャニー氏の後継者は近藤さんだと思っていたが?

「誰が? 本当に?」

――最近、ジャニーズ事務所を辞めるタレントが多いが、危機感は?

「うん、うん、何もない何もないよ」

 屈託のない笑顔でそう語る近藤は、しかし、まだ事態をよく飲み込めずにいるようだった。

事実上のジャニーズ分裂

 今回滝沢が「人生を捧げたい」と言い切った相手はジャニーズ事務所ではなく、あくまで“育ての親”のジャニー氏。その違いはどこにあるのか。「師弟愛」という美談の裏側で、ジャニー氏と滝沢による、メリー喜多川氏(91)と娘・藤島ジュリー景子氏(52)に対する「最後の戦い」があった――。

 現役の所属タレントが明かす。

「滝沢君と経営トップジュリー副社長との関係は悪化する一方でした。今回、組織再編でジャニーさんを後ろ盾につけた滝沢君は、ジュニアと舞台班のトップに躍り出た。これは事実上の“事務所分裂”で、ジュリーさんが管轄する主流派とは別に、“滝沢派”が形成され、社内で独立を勝ち得たことを意味しています」

 嵐やTOKIO、V6などのマネジメントで余裕のないジュリー氏は、ジュニアにはほとんど目をかけることはなかった。高齢化が進み、新陳代謝もままならない状況に危機感を抱いたのが、ジャニー氏と滝沢だった。

「もともとジュリーさんはジュニアに興味がない。そんな状況を見かねた滝沢さんが、ジュニアのために、自分の舞台で役を用意したり、テレビ局プロデューサーに彼らを必死に売り込んでいたのです」(別のタレント

 ジャニー氏と滝沢を中心とするジュニア・舞台班と、テレビや映画をメインとするジュリー氏の対立は深まる一方だった。

「1、2年前からジャニーさんはジュニアに対し、『大人を信じちゃいけない』と口癖のように言っていました。『今のジャニーズは僕の会社じゃない』と嘆くなど、ジュリーさんだけでなくメリーさんのことも決して信用していないのです」(同前)

 現役のジュニアが嘆息する。

ジャニーさんは、自分が育てたジュニアにはどんどん世に出て行って欲しいという考えで、一時期、次々に新しいグループを作った。ところが、メリーさんは彼らがデビューすることを認めず、『これ以上、私とジュリーの仕事を増やさないで』と怒りを露にしていた。14年にジャニーズWESTがCDデビューにこぎつけたのは、ジャニーさんが事務所に黙ってデビューを公表し、強行突破で既成事実を作ったためです」

キンプリを巡る争奪戦も

 今年5月にCDデビューした「King & Prince」を巡る争奪戦も勃発した。

 キンプリデビューに情熱を注ぎ、手塩にかけて彼らを育てたジャニー氏は、SMAPレコード会社だったビクターデビュー曲を託そうとしていた。ところが昨年12月、契約が成立する直前に突然横槍が入った。

メリーさんジュニア担当の社員が、ジャニーさんに相談なく密かにユニバーサルとの交渉を進め、海外進出のバックアップを条件に独断で同社と契約を結んでしまったのです。ジャニーさんは『裏切られた』と激怒していました」(同前)

 事務所のやり方に強烈な不信感を抱いていたのは滝沢も同様だ。ジャニー氏とジュニアの置かれた立場に絶望していた滝沢は、一時期、ジャニーズ退所を決断したという。

「はっきり言って、滝沢さんとジュリーさんの関係は最悪です。現場で会っても2人は互いに目を合わせようとせず、滝沢さんは『何、アイツ』などと嫌悪感を露にしていた。2人が今後、協力体制を取ることは考えられない」(同前)

新組織「Jプロジェクト」とは

 かねてから、ジャニー氏がいなくなったら「ジャニーズを辞める」と周囲に宣言していたという滝沢。

 今回の引退劇も、8月中旬に滝沢がジャニー氏に退所を相談したことがきっかけだった。

#2へ続く〉

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2018年9月27日号)

滝沢秀明


(出典 news.nicovideo.jp)